十五夜の日に当館ゆかりの泉鏡花が好きだった「うさぎ」のちりめん細工づくりイベントと鏡花にちなんだ献立の夕食会を行いました

ほおべにIMG_9390

先日、金沢遊びの日 泉鏡花忌「うさぎ」のちりめん細工づくりイベントが
本館広間で開催されました!

まつさきとゆかりの深い泉鏡花忌は9月7日ですが、
1日ずらした十五夜の日にあたる9月8日(月)に行いました。

講師の先生は金沢市の涌波会館で
ちりめん細工教室を開いていらっしゃる
『ちくちくお針クラブ』の中西先生です。

先生は昨年の雛祭りに
グループで作られる『吊り雛』を
当館に伝わるおひな様と一緒に展示して下さいました。

では当日の様子をご紹介します。

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まず女将より、酉年生れの鏡花は向い干支の兎が好きだったという
エピソードが披露され、会が進行しました。

会場には中西先生があらかじめ準備してくださった材料が置かれてあり、
うさぎのちりめん細工づくりはここからスタートです。

材料IMG_9362

広間のテーブルには見本が置かれ
先生が手順をひとつづつ、説明して下さいます。

このうさぎは年の頃でいえば17、8歳の娘さんだそうです。

うさぎ越し会場IMG_9342

会場IMG_9364

では簡単に作り方をご紹介します。

*あたまを作る*
うさぎの顔になる布をちくちく縫って綿を詰め、まあるくします。

バランスのいい位置に、糸が見えないように耳を取り付けます。
この取り付け作業が、うさぎ作りで一番難しいそうです。

そして赤いビーズを目を縫い付け、
えんぴつで頬紅を付けます。

頭IMG_9348

顔IMG_9367

*胴体(キモノ)を作る*
まずはえりを縫います。

つぎに着物と帯にあたる布をセットして
丁寧にアイロンがけして、筒状になるように縫います。

綿を詰めてから、底になる部分を縫い付けます。

キモノIMG_9368

胴体IMG_9378

綿つめるIMG_9403

*それぞれのパーツを組み合わせて完成*
あたまと胴体、帯に袖を縫い付けます。

組み合わすIMG_9409

最後に両手を合わせるために縫います。
この時、左手を上にするのがポイントだそうです。

こちらが参加の皆様が作られたうさぎのちりめん細工です。
同じ材料でも、三人三様で雰囲気がそれぞれ違います。

うさぎ三匹IMG_9396

かわいいですね!

こちらは女将が作ったうさぎですが、やや重心が斜めになっていたのを
『この娘は看板娘になるから』と先生が綿の詰め直しをして下さいました。

まつさき看板娘IMG_9413

これからフロントにてお客様をお迎えする事となります。

「楽しかった!」「ちりめん細工を作りたかったから嬉しい!」
という声が会場に響いていました。

皆様はちくちく針仕事をしながら参加の方同士でおしゃべりを楽しみ、
会を満喫されていました。

[中西先生からのお知らせ]
10/24(金)から涌波会館で作品展を開催されるそうです
ぜひお誘いあわせの上、ご来場ください

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うさぎ作りを完成された方からお部屋にご案内し
お風呂を楽しんで頂き、夕食会の時間です。

今回は泉鏡花にちなんだ献立の夕食会です。

まず、女将からまつさきと泉鏡花にちなんだエピソードが披露されました。

鏡花のおばさんは芸者の置屋を明治の頃にされていていました。
お母様を亡くした鏡花が、おばさんを訪ねて辰口温泉を訪れ
置屋のななめ向かいにあった、当時のまつさきに泊まられていたそうです。

そして『海の鳴る時』という短編で
まつさきを舞台にした小説を書かれました。
先代の女将がその一遍を書にし、それを『手ぬぐい』にしました。

手ぬぐいIMG_9417

本IMG_9424

まつさきは元々は3階建ての木造でしたが
昭和12年に焼け、2階建てに立て直しました。
鏡花はその離れ2階が好きだったそうです。

秋草のふすま絵があった部屋で、
綺麗なものが好きだった鏡花らしいエピソードです。

現在は使っておりませんが
鏡花が好きだった部屋を模した『雲井の間』の壁は青色ですが
実際はベージュ色の壁だったそうです。

では、お食事の時間です。

本日は唯一ご参加の男性のお客様に
まつさき自家製『柚子酒』で乾杯の音頭をとって頂きました。

乾杯IMG_9420

今回は、ご夫婦で仲良く参加です。
終始楽しそうで、素敵なご夫婦様でした。

ご夫婦IMG_9416

さて鏡花にちなんだ三つのエピソードを盛り込んだ献立はこちらです。

その一)金沢出身の鏡花が好きだった『どじょうの蒲焼き』です。

どじょうIMG_9425

お客様の中にも、「夏に食べれなかったから嬉しいわ」と
夏の金沢名物を喜んで召し上がっていらっしゃる方がいらっしゃいました。

その二)煮物を鍋で煮直した『能登豚の煮物』

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子供の頃に赤痢にかかり、それから潔癖症になった鏡花は
何でもぐつぐつ煮る習慣がありました。
(煮えるような熱燗を『鏡花燗』と呼んだそうです)
そのエピソードにちなんだ鍋です。

その三)『固豆』の文字

豆府文字IMG_9422

同じく潔癖症の鏡花は『豆』の腐という文字を嫌い、『豆』と書いていたそうです。

では、献立の一部をご紹介します。
献立も秋らしくなってきました。

[先付]胡麻豆腐と焼茄子

豆府IMG_9426

[前菜]かます棒寿司、菊菜浸し、栗渋皮煮など

前菜IMG_9414

[椀物]海老真薯、冬瓜など

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[造里]シマアジ、甘エビ、めだい

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お客様からも「シマアジは脂がのって今が一番おいしい」とのお声も。

[焼物]子持ち鮎塩焼きなど

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鮎の体いっぱいに子がぎっしりです。

[温物]蓮蒸し

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先週の伝統料理イベントの時より、上品な量の盛り付けです。

[酢の物]太刀魚南蛮漬けなど

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[食事]白米、釜揚げしらす [留椀]能登産かじめ [香の物]

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お米は地元・辰口産のおいしい新米です。

[水物]メロンとなし

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そして、最後は女将から『十五夜のうさぎ』にちなんだサプライズ
[女将お手製の白玉]が振る舞われました

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当日は晴れ渡った夜空にぽっこり『十五夜の月』が浮かんでおり
『泉鏡花』と『うさぎ』にちなんだイベントにふさわしい夜でした。

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