まつさきだより

九谷焼食器パズル「清少納言 知恵の板」完成発表会

2014年3月10日 月

この度、北陸先端科学技術大学院大学(学長・片山 卓也、石川県能美市)のJAIST ギャラリー長 國藤 進氏、金沢辰口温泉まつさきの女将 松﨑富志永、女流陶芸作家 武田朋己氏の協力のもと、パズル研究家 高島直昭氏(パズル懇話会代表幹事、東京都世田谷区桜2-1-6)の発案により、九谷焼食器パズル「清少納言 知恵の板」が完成しました。

その完成発表会が本日まつさき本館にて行われました。

記者会見IMG_6381

当館では数年前から、兼ねてから親交のあった國藤氏に
「九谷焼で地元発信の面白いものを作りたい」という要望を寄せておりました。
昨年度9月に世界有数のパズルコレクション“NOBコレクション”を展示するAIST ギャラリーがオープンし、「パズルの形をしたお皿を作ってはどうか?」という高島氏の発案をきっかけに、武田氏の協力を得て、試作を繰り返し、3月6日に「清少納言 知恵の板」が完成しました。

江戸時代に「清少納言 知恵の板」と名付けられた日本独自の知恵の板(タングラム)が流行したことに因んで、この名を付けています。
こちらが当時作られた「清少納言 知恵の板」です。
知恵の板IMG_6413

今回、販売する「清少納言 知恵の板」の特長は
このように木箱の中で四角でおさまる皿が
箱入りIMG_6374

パズルのように組み合わせることで色々な形に変化する事です。

鶴IMG_6366
↑こちらの鶴の形が
並べ方を変えるだけで
亀↓にかわります。
鶴IMG_6371

また飾る用途の多い印象の九谷焼ですが
お料理を盛り付けやすい絵柄にして
使い勝手のいい器になることも考慮しました。
つるIMG_6367

製作上の工夫としては、パズルとしての機能を広げるために
7枚の中で、2枚のお皿を裏返しでも並べる必要があったので
その2枚を表・裏どちらでも盛り付けられる器として作りました

それがこのお皿です
両面皿IMG_6410

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会見ではそれぞれの方がコメントを述べました。

國見さんIMG_6401

北陸先端科学技術大学院大学 JAIST ギャラリー長 國藤 進氏
「能見市の観光・商業の発展に貢献できればと期待しております。またこの食器パズルは食と頭を刺激することで、若返りの特効薬になる思われます」

女将あいさつIMG_6384

金沢辰口温泉まつさき 女将
「地産地消の食材と地元の伝統工芸の器で、地元の良さを知ってほしいです。そして地域や旅館が元気になるきっかけになればと思います。」

高島さんIMG_6406

パズル研究家 高島直昭氏
「“清少納言知恵の板”とは18世紀半ば(江戸時代)に多賀谷環中仙という人が出した本の名前です。鶴と亀の形がおめでたい席に合うのではないかと考案しました」

武田さんIMG_6376

陶芸作家 武田朋己氏
「難しい焼き物でしたが、焼き物に興味のない人にも手に取ってもらいたいと考えており、パズル好きの人に興味を持ってもらえたらと思いチャレンジしました。手に持ってもゆるせるゆがみ、あたたかみを考えて製作しました。また使う事を考えて、割れにくくするために角を丸くしたり、使いやすいサイズ感、かさばらないサイズや高さを工夫しました」

との事でした。

今後まつさきにおいて、料理を提供する際に使用すると共に3月10日から販売開始いたします。
初回販売は5セットとなり完売後は受注生産(納期2ヶ月)となります。
価格は1セット3万5千円(木箱入り 外寸25cm×25cm、高さ5cm)。
化粧箱IMG_6408
化粧箱木箱付きIMG_6407

近日中にJAIST ギャラリーでの展示も予定しております。

また発表会の後で行われた試食会では
色々な形になった食器パズルがお披露目されました。

同じ組み合わせのお皿が、並べ方次第でこんなに変化します。

木箱入り懐石IMG_6425
まず四角形です(この形は木箱に納まります)

おしどりIMG_6428
おしどりです

灯籠IMG_6434
灯籠です

魚IMG_6436
魚です

熱帯魚IMG_6419
熱帯魚です

白山IMG_6439
白山です

サルIMG_6431
曲芸をするサルです
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〈こちらはパズル研究家 高島直昭氏による解説です〉

この図案は「靫猿(ウツボザル)」と名付けられているもので、
有名な狂言「靫猿」の一場面を図にしたものです。
狂言「靫猿」のあらすじは、Wikipediaによると、
『猿引の連れている見事な猿を見た大名は、自分の靱(うつぼ)
に用いたいからその猿の皮をよこせと言う。 猿引が断ると、
ならば猿もろともお前も殺してやるとすごむ。 泣く泣く猿を
殺すために猿引が杖を振り上げると、猿は芸の合図かと思い、
一生懸命に「舟の艪を漕ぐ」仕草をする。 不憫でならないと
泣き崩れる猿引。それを見た大名は…。』
とあります。
清少納言知恵の板、その他の江戸時代の知恵の板には、
その問題図は、狂言、歌舞伎、舞踊その他さまざまな
演芸や文物から採られているので、それを理解するには、
江戸時代の文化人の高い教養が要求されますが、これもその一例です。
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以上の内容は、テレビニュースや新聞などで報道されました
↓ こちらは2014年3月12日の北陸中日新聞に掲載された記事です↓
新聞料金削除

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追記
九谷焼パズル食器「清少納言 知恵の板」は
こちらでお申込みができます

→ 九谷焼パズル食器 清少納言 知恵の板 お申込みページ